今週からは3週にわたって、『CARAVAN STORIES』(カイト・マギシュオウ)や、今夏リリース予定のゲーム『快感♥フレーズCLIMAX』(豪道司)などに出演する岩永賢之丞をクローズアップ!
1週目となる今回は、仕事のことを中心に知られざるエピソードをたっぷりと話してもらいました。
さらに本人の趣味が「釣り」ということで、実際に釣りをしながら撮影した写真にも注目です!
岩永賢之丞(いわなが けんのすけ)
声優を目指したきっかけは何ですか?

子供の頃、一人っ子で両親も共働きだったから、家に帰ったら誰もいないことが多かったんですよね。
ゲームも周りの友達ほどハマらなくて、自然とテレビっ子になりました。
小学生のときは、夕方の6時から放送していたアニメとか、日曜の朝のアニメとかをずっと見ていましたね。
中学生になってからは、そこにプラスして深夜アニメも見ていました。

僕は佐賀県出身なんですけど、佐賀って福岡や熊本よりもチャンネル数が多いんですよ。
福岡の放送と、熊本の放送の両方が入るから、深夜アニメもたくさん録画して見ることができて。
そんな風にずっと育ってきたから、アニメが生活の一部になっていました。
それから大人になるにつれて、自分がずっと見てきたアニメに関わる仕事に就きたいな、って思ったんです。
実際にアニメ制作会社の入社試験を受けたこともあるんですよ。
だから最初は声優になりたいというより、アニメに携わることができればいいな、っていう漠然とした感じでした。
声優さんを最初に意識したのは、当時見ていたアニメで、全然違うキャラクターを1人の人が演じているのを知ったときですね。
単純に「やべえ」って思いました。
そのあと、自分が20歳くらいのときに、声優さんにもスポットが当たるような作品が結構多く出てきて、明確に職業として認識したんですよ。
あ、こういう仕事があるんだ、って。
それで、制作側もいいけど、演者側もいいなって思うようになりました。

声優になってよかったと思うことはなんですか?
ちょっとこれはダメかもしれないんですけど、地元に帰ったらみんなに英雄視されること(笑)。
仲の良い友達にも「岩永、おい〜」みたいに言われるんですけど、それは正直嬉しいです(笑)。
あとは日常の些細なことでも、実感して生きることが多くなったことですかね。
自分はもともと普通に生きていたら、流れる日々を過ごしちゃうタイプなんですけど、
「役者になると、日常の些細なきっかけがお芝居に活きる」
っていうことを養成所で学んだので、例えば何かを食べておいしいって思った感情を、忘れずに覚えておくようにしたり……。
街中で怒っている人がいたら、怒るとこんな風になるんだって観察したり、逆に自分が怒ったときにも、どこかに俯瞰で見る自分がいて。
怒ると自分はこんな感じになるんだ、っていうのを実感しながら生活しています。
周りで起きた物事をただ見過ごすんじゃなくて、自分の中にインプットするっていう感じなのかな。
生き方が変わったっていうわけではないんですけど、意識が変わりました。
そういうことが自分の成長にも繋がる気がして、このお仕事をやっていてよかったなと思うところですね。

仕事をする上でのこだわりやモットーを教えてください
日頃心がけているのは、お客さんのことを考えるっていうこと。
僕らの職業って、自分たちだけでは成り立たなくて、それを見てくれる、支えてくれる人たちがいて初めて成立するものなので、きっと自分本位になっちゃいけないんですよ。
見てくれる相手が、どうしたら喜んでくれるのかを考えて、何か物事を作っていく、組み立てていくっていうのを意識するっていうことが一番のこだわりだと思いますね。
ただ、たまに現場が楽しくて、これを忘れちゃったりすることもあるんです……。
自分が楽しむことも重要だと思うんですけど、楽しみすぎて身内のノリになってしまうと、良くないのかなって思います。
コンテンツにもよるとは思うんですけど、初めて見た人も楽しめるように、という目線も持つようにはしていますね。

取材した日は日差しがギラギラと照りつける暑い日でしたが、釣りをしているときは暑さすら忘れているかのように夢中で楽しんでいる姿が印象的でした。
岩永賢之丞特集、次回はより本人のパーソナルな部分に迫ったインタビューをお届けします!
お楽しみに!

岩永賢之丞(いわなが けんのすけ)
撮影協力:弁慶フィッシングクラブ