ここからは声優になる前の過去について聞いてみました。
会社員時代の経験で、声優の仕事に活きていると思うことはありますか?
声優っていう仕事は特殊ではありますけど、社会人というくくりでは会社員も声優も一緒なので、挨拶とか、報連相とか、コミュニケーションの取り方とかは、会社員時代に培ったものが活きてるのかな? と思います。
なんなら最近はそっちのスキルの方が大事なんじゃないかなって思います。
お芝居が上手いというのももちろん大事なんですけど、やっぱり人間性というか、この人と一緒に仕事をしたいな、って思わせる人柄がないと厳しいと思うので。
僕も人見知りなんですけど、極力いろんな人とコミュニケーションを取るっていう努力はしていますね。
会社員のときは顔見知りの人とのコミュニケーションがほとんどなんですけど、この仕事ははじめましての人がいるのはしょっちゅうなので。

あとは忍耐力ですかね。
会社勤めの方って、必ずしも自分が好きなことができるわけじゃないじゃないですか。
僕も会社へ行くの嫌だな、って思った時期もありますし。
そんな中でもなんとかズル休みもせずに、病気とかにもならずに4年間勤めたので、忍耐力は非常についたのかなって思います。
子供の頃はどんな男子でしたか?
子供の頃は今より活発だったかもしれないですね。
外で走り回ったり、鬼ごっこしたり、サッカーしたり、野球をしたり。
ファミコン世代だったんですけど、うちはゲームはよくないっていう家庭だったので、外で遊んでこいって言われて。
学生時代はとにかく部活に熱中してましたね。
中学では卓球、高校ではバドミントンをやってました。
中学のときは卓球がめっちゃ好きで、部活だけじゃなくて地域の卓球サークルのようなところに行って、部活終わった後にも卓球をやってました。
本当は高校に行っても卓球をやりたかったんですけど、僕がそこの高校に入るって決まった後に卓球部が潰れたんですよ(笑)。
だからどうしようかなって思ったときに、せっかくなら新しいことをやりたいと思ってバドミントンにしましたね。
高校のときは高校のときで、部活以外にちっちゃいクラブチームみたいなのに入ってバドミントンをやってました。
そんな感じだったんで、体力はめちゃくちゃつきましたね。
ただ僕、活発だけど気は強くないタイプで。
クラスでもあんまり目立たないタイプだったんですよ。

でも、高校時代にバドミントンをやっててよかったなって思います。
大人になってからバトミントンを通じて、声優さんとか、スタッフさんとかと仲良くなることもありましたし、そこから仕事に繋がることとかもあったんで。
とにかく中高は部活一色でしたね。
だから学生時代は部活の記憶しかない。
高校時代は、女子30人、男子10人とかのクラスだったんですけど、色恋沙汰がなくって(笑)。
何でもっと青春を送らなかったんだって思いますね。
2019年最後の更新となる次週は、今年1年をちょっぴり振り返ってもらいました。
さらに来年1月より放送開始のアニメ『A3!』についてもお話を聞いています。
ぜひお楽しみに。

酒井広大(さかい こうだい)
EARLY WING所属。