酒井広大特集もいよいよ3週目。
最終回となる今回は、今年1年をじっくり振り返ってもらいました。
さらに、2020年1月より放送開始となるアニメ『A3!』に関するお話も聞いていきます!


酒井広大(さかい こうだい)
EARLY WING所属。
酒井さんの2019年を表す漢字一文字は何ですか?
今年は本当にいろんなことがあったんだよな〜。
今年の2月に『A3!』で大きなライブをやらせてもらって。
それまで僕はライブをやったことがなくて、歌を歌うコンテンツに関わったのが『A3!』が初めてだったんですよ。
そんな人生初のライブが幕張メッセっていう。
1万人くらい入るから緊張はめっちゃしてたんですけど、次元が違いすぎて。
そんな感じでいろいろあったんで、激動の「激」かな。

明日世界が滅亡するとしたら何をしますか?
実家に帰って、家族と過ごすと思います。
みんなでご飯食べて、死ぬほどお酒を飲んで、さよならって(笑)。
僕、3人兄弟の一番下なんです。
一番上が姉ちゃん、二番目が兄ちゃんで、僕。
思春期の頃はめっちゃ仲が悪かったんですけど、大人になると変わりますね。
そのとき仲が悪くても、今はもう全然普通。
大人になると家族とかっていう感覚じゃなくて、1人の人として見られるようになります。
両親は頭固いし嫌だな、って思ってた時期もあったんですけど、今になってみると、この両親でよかったなって思って、すごい尊敬しています。
なんか不思議ですよね、年を取るって。
昔は本当に厳しかったです。
勉強はしっかりしなさい、部活は運動部入りなさい、っていう感じで。
あと前回の記事でも少し言ったように、ゲーム、アニメ、漫画はあんまりよくないっていう家でした。
だからゲームも、バレないようにお小遣いを貯めて買って、夜に隠れてやってました。
親が寝静まった頃にひっそりと。

そう考えると、今の仕事をしてるのが本当にすごいんですよ(笑)。
最初はすごく反対されました。
サラリーマンでわりと安定してましたし、演劇経験とかも全然なかったですし、今まで声優やりたいなんて言ったこともなかったですし……。
会社に勤めて4年目くらいのときに、突然
「辞めたいと思ってる。声優やりたいと思ってるんだよね」
って言うのはめちゃくちゃ緊張しましたね。
面と向かっては言えなかったですもん。
ずっと言えなくて、このままじゃダメだと思って、置き手紙をしました。
口じゃもう切り出せないから。
これまで学費とかを出してくれていたのに先に会社を辞めちゃったら不誠実だと思って、会社より先に両親に言いました。
説得をするっていうか、最後は半ばほぼ強引に言ってましたけど。
親はもちろん止めますし、親戚もみんな止めに来て。
うちの親族、みんな真面目なんですよね。
だからもう僕は異端児ですよ(笑)。

でもよくよく考えたらお芝居なんてやったことなかったし、声優なんてやりたい人がめちゃめちゃいますし、売れる保証なんてないですし。
最初の1、2年目くらいまでは両親とは絶縁状態でしたね。
うちを出るときは
「勘当されたつもりで行け」って言われましたし、僕も
「わかった。じゃあもう一生帰ってこない」っていうつもりで出ました。
でも両親も僕のことをインターネットで調べていたみたいで、今はもう応援してくれています。
未だに心配はされるんですけど。