声優

井澤詩織 インタビュー③ ─ 「私はやっぱり表舞台に立ちたいって思ったんですよね」

3回にわたってお届けしてきた井澤詩織へのインタビューもいよいよ最終回。

前回までは、これまでのことと現在のことについてたくさん語ってもらいましたが、今回は「これからのこと」についても話してもらいました!

井澤詩織(いざわ しおり)

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趣味に関連したお仕事もされていますが、今後挑戦したい、趣味を活かしたお仕事はありますか?

人物写真ですかね。

よく事務所に所属してる子のポートフォリオとか撮らせてほしいって言っています。
『こえぱ』でも、カメラマンとして写真を撮りたいです。
友達とか声優さんとかにモデルを頼んでも、その写真を公開できないと結局つまんないじゃないですか。やっぱり人に見せて、反応を見たいです。
ファンの人も、「井澤さんが撮った写真を見たいです」って言ってくれるんですけど、見せられないんだよ〜っていつも思ってます。

でも今、一番使ってた大事なレンズが壊れたんですよ(笑)。
落としたとかじゃないんですけど、急にシャッターを切れなくなっちゃって。
本体は大丈夫だし、他のレンズも使えるんですけど。
そのレンズだけおかしくなっちゃって。
私カメラ大好きだけど、道具として使ってるので、割と扱い雑かもです(笑)。

よくイラストを描かれていますが、描き始めたきっかけを教えてください

好きな漫画の模写がきっかけです。

母親が、おもちゃを買ってくれるっていうよりは、本とか絵を描く道具とかをたくさん買ってくれていたんですよ。
別におもちゃが禁止されてたわけじゃないんですけどね。

ですので、お絵かき遊びをしていた延長ですね。
誰もが通る道だと思うんですけど、漫画家を目指すわけですよ。
自分で漫画を描いてみて、漫画家さんほど描けないっていうことに気づいて(笑)。
そのまま今に至るっていう感じです。

私たちのときはもう、思いっきり種村有菜先生とかの影響がありますね。
あの目の描き方をめちゃくちゃ真似するっていう。

今は描くのはもうお仕事でイラストくださいって言われたときくらいで、あまり描かなくなっちゃいましたね〜。

双子のお姉さんとのエピソードを教えてください

『イザワさんちの詩織ちゃん』っていうタイトルで、たまに私の素の生態みたいなものを4コマ漫画にしてくれるんですよ。
姉はただの一般人なんですけどね。
それを私が自分のブログにアップするっていうのを、不定期でやっているんですけど、その記事が、私が一生懸命書いたブログの記事より跳ねるから、「もー!」って(笑)。
でも実際面白いんですよ。なんとも言えない感じの、ゆるい漫画を描いてくれています。

うちは姉妹が双子の2人だけなので、すごく仲はいいです。
2人ともアニメ、漫画が好きですね。

昔からよく言っていたのは、私は学級委員長をやりたいタイプで、姉は副学級委員長タイプなんですよ。
ちょっとだけ、人前に立ちたいっていうのはあるんだけど、結果的に表に立つのは違う、みたいな。

だから姉は「声優になろうと思うことなんかないよ」って言ってますね。
でも私は出たい! ってタイプ。

高校のときにはっきりと声優になるっていう進路を決めたんですけど、両親がやっぱり心配するから、スタッフの方がいいのかな、とかは考えていたんですよ。
それでちょっと悩んだんですけど、メディアの世界に入るっていうのは一緒でも、私はやっぱり表舞台に立ちたいって思ったんですよね。

ファンの人たちも、姉のことを『ねーたむ』ってキャラクターとして認識してくれています(笑)。

双子でも、特に一卵性の双子なので、遺伝子が100%一緒なんですよ。
人体のミラクルだなって思うんですけど。
そうなると、血縁ってだけでただでさえ絆が強いのに、遺伝子まで一緒だと、本能的に自分の100%味方が世の中に存在しちゃってるんですよね。
性格とかは違うんですけど。

だから、親友がまじで出来づらい。
距離感が分からないんですよね。

もちろん親友はいますけど、たとえば「めちゃくちゃ相性いいなこの人」って思って90%一緒だったとしたら、残りの10%足りないんですよ。
それが常に寂しいんです、私は。
100%一緒の存在を知っちゃってるぞって思って。

事あるごとに意見が一緒っていうわけでもないんですけどね。
これはなんなんだろうって思います。

だから結構、双子をテーマに書いている作品を見ているとうるさいですよ(笑)。
「双子はこういうとき、こういう感じじゃないと思う」みたいな(笑)。

今後の目標を教えてください

新人のときに言っていたのは、誰かの人生を変えたい。
ちょっと言い方が大きくなっちゃうんですけど。

例えば、「井澤さんが出ていたアニメを見てこの業界入りました」とか言われたいな〜。
そろそろそういう存在になりたいなって思いますね。
「目標とする声優は井澤さんです」とは言われなくてもいいんですけど、「落ち込んでいたときに見た作品に出ていて元気をもらえました」とか言われたら嬉しいですね。

人前で何かするってことは、人に何か与えたいなっていう思いがあるので、これからもそれを忘れないでいたいなって思います。

最後に、これを読んでいるファンの皆さんにメッセージをお願いします!

2月1日が誕生日で、毎年誕生日になると思うことではあるんですけど、会ったことのない方に、すごい数の「おめでとう」をいただくんですよね。
それを見ると、自分はすごい仕事をしてるんだな〜、ってすごく感じます。
その時の感謝の気持ちって言葉に表せないくらいなんですよ。
1年間活動してるうちにまたちょっと薄れちゃったり、忘れがちになるんですけど(笑)。
その感謝をどうにかみなさんにお返ししたいなとは思っているので、それはお仕事で表していけるように。

言葉を扱っているお仕事なので、言霊とか、言わなきゃ分からないこととかっていっぱいあると思う反面、やっぱり言葉にできない気持ちもあって、これを表す語彙力は身につけていきたいです。
私が思っていることが伝わるように、普段の活動や発言でお返ししていけたらな、と思っております。

「声優」という仕事に真摯かつポジティブに向き合っていることが感じられるインタビューとなりました。目を輝かせながらハキハキと語る姿や、井澤自らたくさんのアイデアを出してくれた撮影では、表現者としての風格をも感じられました。

これからも井澤詩織の応援をよろしくお願いします!

井澤詩織(いざわ しおり)

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